2017年12月16日土曜日

20171216

スポンサーリンク
玄関側の窓辺、暖炉の並びに、東京から気に入って買って持ってきたソファをふたつ並べている。
今日の井内は、鉛筆の粉で紗をかけたみたいにグレイ。車が時折道をゆく(大体白の軽トラ)以外は動くものがほとんどない。
野良猫も来ていないのだし、特別静かな昼の時間。


そこに二人並んで、お互い井上は冷たいカフェオレ、わたしはあたたかいフォームミルクを飲みつつ話していると、庭先に積まれた手入れされたあとの梅と柿の枝が詰まれたところに、茶色のスズメより一回り大きい小鳥が飛んできた。

その鳥は、胴体は冬毛でふっくらとふくらみ、尾っぽは細く長く、ころころととても愛らしい。
枝から枝へ移動しながら、尾っぽをぴるぴると高速で動かしている。あれは、いったいどういう仕組みなのだろう?
枝、枝、柿の木、また枝、ときどき地面、ときどきフレームアウト、そうしながら30分くらい鳥見を楽しんでいたら、また瞼が重くなってくる。

井上と二階に上がって、布団乾燥機で体を温めながら、常春の国はないものかと調べていたら、いつのまにか眠っていた。

仕事で、また大阪と東京に急ぎで行くことになったので、忙しくなる前のひとときと思い、楽しむこととする。

一足先に起きだした井上のタイピングの音は、何よりの子守歌。こちょねが、枕元でふすーと鼻から息を吐く。

ああ、ああ、寒くなければ、寒ささえなければ……わたしはもっといい子になれるのに。
いつのまにこんなに冷えに弱くなってしまったんだろう?
水筒につくった熱いお茶が、あっという間にきんきんに冷えていくのを指先で感じながら、まだ眠い瞼を少しずつこじあけていく。
おかあさんにメールを送ったら、何をしようと思っていたのか、すっかり忘れてしまった。

整えるのは大変なのに、怠惰になってゆくことの容易さよ。



ずーっと更新していなくても、ぱっと更新を再開すると読みに来てくださる方が毎日たくさんいてくれて、とてもうれしいです。
いつも本当にありがとうございます。

スポンサーリンク


スポンサーリンク

0 件のコメント:

コメントを投稿