2016年9月20日火曜日

動物のこども

頭の中が文字でいっぱいになって、それが脳ごとどろどろに溶けて鼻から流れ出す。自分から流れ出したどろどろが部屋に満ちてきて、自分の口や鼻のところまでたぷたぷと押し寄せてくる感じ……これがわたしが数日ライターの仕事をしながら感じていたこと。

ひたすら読みやすく整った文章を吐きだすマシーンになって、何時間も何時間も書いていると、文字から意味がごっそり抜けて、それがエビの殻とか乾燥したひじきみたいに画面に踊って見える。

「?」

疲れたら眠る。そしたら、夢のなかでも書いている。ひーっ。