2017年12月12日火曜日

20171212

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結婚後、はじめて戸籍謄本を取得した。
調べてみるまで、わたしは戸籍についてまったくよくわかっていなかったんだなぁ。10代でパスポートをつくったとき、わたしの戸籍は実家にあり、実家のある志摩市ので手続きをした。
今、わたしの戸籍は、大阪の柏原市にある。
井上と結婚したとき、書類に、実家の住所を書いたからだ。
でも、同じ住所に住んでいるおとうさんとおかあさんとは、ちがう戸籍なのだということを、戸籍謄本をとってはじめて知った。あたりまえなのだけど、わたしたちの戸籍にはわたしたちだけ、井上とわたしの名前だけが載っている。家族という小さな単位。




全国的な寒波とはいえ、井内(田舎)より、大阪は風が冷たいよう。2~3度くらい、寒いみたい。
薄手のコートで来てしまったので、おかあさんにとても軽くてあたたかいキルティングのコートを借りる。毛糸の帽子もかぶる。
川っぺりに寒風にも負けない。歩き出してしまえば、耳以外は全然寒くはないのだ。

役場で戸籍謄本をとった後、井上に案内してもらった柏原を、ひとりでぷらぷら歩いて行った。
おとうさんとおかあさんに、気持ちばかりのパンを買う。あんこやかりんとうが好きなおとうさんには、かりんとうみたいなカリカリのドーナツとあんぱん。骨が弱いおかあさんには、ポップに「カルシウムたっぷり!」と書かれたしらすとチーズのパン。自分にはくるみのパン。

夕暮れる西の空は、寒気を従えた黒い雲に光が反射して、紫、ピンク、オレンジ、黄色とサイケデリックにひかり、あっという間に沈んでいった。
暮らしのにおいをさせた人が行きかう、仕事の顔した人、夕飯の献立を考えている顔の人、浮かれた照り照り顔の子供たち……。

おかあさんがつくってくれた夕食を、3人でニュースを見ながら食べる。
自分でつくるよりも少し甘いやさしい肉じゃがや、細い千切りキャベツ、千枚漬け、どれも身に染みるおいしさ。
食後のみかんも、どんどんわたしを潤してくれる。
あたたかい、あたたかい、あたたかいなぁ。
仕事がはかどるようにと、お母さんがお尻の下にしいてくれた、小さなホットカーペットみたいな座布団からも、じんわりと幸せが湧いてくる。

井上やこちょねも、あたたかいといいな。

明日はひとりで都会に行くので少しドキドキしている。
今日は早めに寝られるように、コツコツと仕事をすすめている。
集中がきーんと高まったところで、近くの線路をごーっと電車が通る。引き戻されて、お茶とみかん。
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