2017年8月15日火曜日

息をする山、川面の花

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夕立のあと、外へ出てみたら、山が蒸発していくみたいに、白い息を吐いていた。こもった熱が、雨と一緒に逃げていく。そこいらじゅうが、その日最後のオレンジ色の光を浴びてきらきらと光る。それをすーっと経つようにバイクで走っていった。




おひさしぶりです。

最後に書いたのが、そうライブの直前だったから、もう2か月近くも経つと思うと驚愕です。すごく毎日が早くて、ただただ、驚くばかり。
わたしたちはとても元気だし、ライブはとても良かったです(とくにお客さんが)。

コッフィーさんのスタジオでやるライブは、お客さんとの距離がとても近くて、それが、今回はとても良かった。ちなみに、これは逆に怖いときもある。すべて丸出しという感じがするので。
お客さんが、斜め後ろからも聞いてくださる形になる椅子の配置。でも、あの席、わたしはけっこう好きだなあと思う。あんまり奏者側に見られずにのんびり聞ける席があってもいいなぁと思うし。

ライブには、温度があります。
よく熱いライブ、とかっていうけど、わたしは「ぬるい」くらいが好き。手を浸したとき、体温よりすこしあたたかいくらいの温度。今回のライブは、それくらいの「よい湯加減」だったのではないか、と勝手に思っています。
そしてその湯加減をつくってくれたのは、ほかならぬお客さんであり、オープニングアクトの石川くんであり、そしてコッフィーさんとみゆきさんだったな、と。
本当にありがとうございました!


そして、梅雨が明けて夏がきて、そう今はお祭りの最盛期。
きのうは、新宮の花火大会。わざわざ浴衣をふたりして着て、バイクにまたがり、行ってきた。涼しい風が吹く河原にゆるーりと座って、川面に落ちる火の粉を含め、花火をただただ見るよろこびよ。

おとなになって新たに覚えた花火の楽しみ方が、協賛の会社名を読み上げる放送をじっくり聞くこと。「あっ、あれはあそこにあるお店」とか「〇〇さんの会社や!」とか「おお~さすがユニーはたった一社でこの規模の花火を用意できるのか~」など、感心したりしきりとなる。
なんか、ほんとうにすごいなって。あたたかいな、って思う。
花火は、願いとか、そういうものをぎゅっと形にして夜空に打ち上げているように感じる。来年もまた、これからもまた、良いことが、素敵なことがたくさんありますように。そんな思いになる。

こういう感動は、地方の花火大会のほうが大きい。
裕福ではない地方自治体が、一生懸命集めて叶った願いという感じがして、わたしはいつも泣けてきてしまう。

明日は紀宝町の花火大会だし、その翌々日はあの熊野の花火大会、と、1日おきに花火を見に走り回ることになるので、とても楽しみ。
なんていったって、わたしたちは自分たちしだいの仕事だから、翌日の憂鬱などないのだし。バイクだから帰りの渋滞もなんのそのなのだし。

そうそう、井上が思い切って念願のかき氷機(手動)を購入した。
業務用で、なんとお値段さんまんえん!(笑)
でも、それが薄くふわふわに削れて、それはもうしあわせなお味。
冷凍ベリーを煮てつくった自家製のシロップと練乳をたっぷりかけて食べるよろこびよ。

東京から来てくれた友人に、かき氷と手料理をふるまいふるまい。
でも、ライブもそう、友人の来訪もそう、いつも受け取るもののほうが多く、わたしたちもお返しができるようになりたいなぁと思う。

時間をかけてつくるもののことを、いつも考えています。


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