2017年8月17日木曜日

20170815-0816

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8/15は、紀宝町の鵜殿港のお祭り。
港のすぐそばに、ローカルなスーパーがあるので、そこでお祭り中に食べるお菓子などを買う。となりに、小さなコーナン(ホームセンター)があり、そこでものすごく安い季節外れのプラムと桃の苗も買った。



花火がはじまる19:30の15分前にお店を出たら、外は分厚い雲と最後の西日で、治りかけの青タンみたいな色になっていた。

普段は人がほとんど歩いていない鵜殿の町を、人が何人かのかたまりになって、ぽつぽつと歩いている。その足並みが、みんな会場の鵜殿港に向かって歩いていくので、それについて歩いていく。

港のはずれから、ちょうど砂浜につながる境目のあたりに腰を下ろす。スペースに対し人が少ないので、子どもたちがはしゃぎまわり、やんちゃそうな少年たちが群れになって何かしている。夜店はたったの3軒。かき氷、スーパーボール救い、あとはなんだっけ。浜では、いくつか小さな火が上がっている。海辺の町は、お盆にはこうして海で火を焚くことが多いんだろうな。同じような風習が、たしかうちのほうにもあったほうなので。

会場の真ん中では、おそらく初盆の人たちが、紙製の何か立派なお盆飾りのようなものにむかい、お経をあげて、そして最後には盛大に花火で燃やしていた。なんだかその感じが、誠の供養という感じで、なんだか胸がしびれるような思い。お祭りの原型ってきっとこういうことなんだなぁと。

海のほうで、ぽーんと高く花火が上がる。規模小さいのだけど、花火との距離が近いから、ふつうサイズの花火でも体にびりびり響くくらいの音と迫力。町民の人たちが出資したメッセージ花火が主なところもとても粋。甲子園出場を目指す野球部のための花火や、亡き子をしのぶ花火など、いろいろなことを思いながらそれぞれがみんな同じ方向を見て、ちいさな拍手が起こる。
フィナーレは、あたり一面金色となり、海面にふりかかる金の粉までくっきりと見えていた。ほほがびしゃびしゃになるくらい涙が出た。

……わたしたちもきちんと紀宝町に納税できるようにがんばろう。そしていつか何かの記念に、メッセージ花火をあげるのだ。

余韻を残したまま、寝て、起きたら、なんだか体がだるいので、次の日はもう休息日とする。コットンに、かんきつ系の精油を垂らし、すーっと呼吸したら、瞼のうらに昨日の金色がちらつき、それが眠りの粉になった。
遠くから聞こえる井上の見ている映画の声がとても落ち着き、そのままぐっすりと眠った。


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