2016年11月28日月曜日

しと雨、ゆず仕事、夜の鳴き声

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朝、早い時間に、天候不良で今日のバイトがなしになった旨の連絡が入り、そっかぁと安心して、もういっかい深く深く眠った。



次に起きたら、お昼の2時。

当たり前だけど、井上はとっくに起きている。申し訳なく思い、何が起きたのかわからないまま、急いでお昼ごはんをつくる。

しかし、雨。青い野菜は、お昼ごはんをつくるときに畑に行って、一日分くらい採ってきて使うんだけど、この雨の中、なんだかそれがすごく億劫で、ずいぶん茶色いごはんを作った。
買い置きのコロッケをさくさくに温め、オリーブオイルでれんこんをソテーしたもの、めかぶを混ぜた納豆、白菜の塩もみ、カレーの残りをコンソメで伸ばして、卵を落としたスープ、寝かせ玄米。

おなかに温かいものが溜まってようやく、なにか今日がはじまったような心地。
とりあえず、くるみのクッキーを焼き、ふたりで暖炉に向かいながら、熱い紅茶と一緒に食べた。
もう、これは休日だな、と決めてかかれば良かったのに、それもできずに、時間を空費する。仕事する気にも、本を読む気にもなれないようなことは、ときどきある。

井上がやってるツイッターを見ても、寝過ごした、とか眠たいとか、そういう声がちらほらあったので、やはり低気圧とか、雨とか、そういうものって、ものすごくひとに影響を与えるんだと思う。

夕飯に、お鍋が食べたくなって、畑に野菜を採りに行く。雨は、ずいぶん小降りになっている。
立派に育ったミニチンゲンサイは根元から3本、水菜は、大きくなった葉からかきとって竹ざるにどっさり。懐中電灯で照らしながら採ったら、家のなかで見たら、ざるのなかに芋虫が2匹、かたつむりのちいさいのが2匹転がっていた。


あるものと冷凍のお肉でしゃぶしゃぶにする。

わたしたちは、横浜に住んでいたとき、安いしゃぶしゃぶの食べ放題のお店にけっこう行った。食べ放題で、いろんな食材やタレがあるから、すごくお得な気持ちになっていたけど、結局は家で食べた方がずっと安上がりにはちがいなかったな。
二人分で、500円あればおつりがくるんだものな。(お肉が安いからだけども)

チンゲンサイと水菜、お肉と同じように、しゃぶしゃぶして食べると、しゃっきりした歯ごたえで、最高に美味しい。塩抜きしたわかめも、つるつる、ふわりと食感が変わって良い。野菜をしっかりと食べたら、お肉大好きな二人が、お肉をずいぶん残してしまうくらい、食べごたえがあった。
きつねづかのゆず果汁のポン酢でさっぱりと食べる。

そのゆず。
ちゃんと使っていかないと、案外すぐ傷んでしまう。
重い腰を上げ、食後、今年のゆず仕事がはじまった。

まずは、ゆず茶?ゆずジャムを仕込む。


ゆずは、なんとなく8個分。
皮を4等分に剥いて、水に一晩浸しておく。
果実は、ざるで潰して絞って、果汁と、袋(果肉)と種に分ける。
さらに袋と種を分け、袋はフードプロセッサーでがーっとペースト状にして、果汁と合せておく。

種は、ペクチンが含まれていてもったいないので、


消毒した瓶に水と、少量のグリセリンと入れて、冷蔵庫で一晩おく。
ペクチンの力でとろとろになって、良い化粧水になるよう(アルコールが入らないので、2週間前後で使い切る)。

明日、皮のワタの処理をして刻んで、果肉や果汁を砂糖で煮詰めて、ゆず茶のもとに仕上げる。
まだまだたくさんあるので、ゆずピールやゆず味噌なども大量に作る予定。
ひとつも無駄にしたくないので、できることから順番にやっていこう。

しかし、人におすそわけしたいんだけど、瓶が全然ないんだよね。加工品買わないから、全然増えなくて、でも買ってまで用意できないし、これは我が家の台所事情の、けっこう長年の問題となっている。

仕事関連の連絡を、あわててする。うまく、良い方向に、ゆきますように。それはもう、自分しだいなんですけどね。

色々書き終って、ふぅと一息つくと、外の、冷えた夜の奥から、サルか何かがケンカするような、高いような低いような、すこし怖い唸り声が何度か上がった。そのあと、また別の方角から、きゅーっという女のような高い声。あれは鹿だな。

今度鹿肉をもらったら、たたきにしよう。そうしよう。

暖炉前で寝こけている井上を毛布にいざなって、わたしもとろかされたように眠りたい。足先が冷えないように、ぎゅっと力を込めた。


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