スポンサーリンク
冷蔵庫を開けると食材がたっぷり入っていることのよろこび。昨日買い物に行ったから、なんでもできる気がする。
ちいさな料理を、こころゆくまでつくる。
目が覚める前から、まぶたの裏がかーっとオレンジ色に染まっている感じを感じながら、5分くらい時間をかけて起きだした。
井上はもうとっくに起きて、いろいろやっているよう。家のなかの空気は動いていて、わたしだけちがう時間軸にいるみたいだ。朝ごはんの時間はとっくにすぎていて、おなかはぐーぐーだ。
厚揚げのくるみ味噌焼きと焼きえのき
手綱こんにゃく
メカブのとろとろ
新生姜入りたまごやき
もやしと小松菜のさっぱり和え
じゃがいもの和風ポタージュ、芽引き菜
麦ごはん ちょっと
じゃがいもは、昆布としいたけのだしでぽたぽたと茹で、やわらかくなったらミキサーでがー。だし、牛乳、生クリームで溶きのばし、塩で調味。じゃがいもの味がそっくりそのまま感じるスープで、最高においしい。
割引で買って放置していた生クリーム、中で分離していた。賞味期限がすこーし過ぎてしまっていたけど、嫌な臭いも酸味や苦みもないので、使ってしまうことにする。
ダイエット中だからお菓子はこまるな、ということで、瓶にほんの少しのお塩と生クリームを入れて、井上さんに渡して、振ってもらう。
最初は生クリームだったものが、どんどんかたくなっていって、瓶の中でゆれなくなる。それでもずっと振りつづけていると、急に「ばしゃっ」と水分が出て、さらさらの牛乳のような液体のなかに固形物が浮かび上がる。これがバターだ。
バターにして、冷凍庫に入れてしまえば長くちょっとずつ使えるから。瓶から取り出し、ジップロックに移し替えるとき、ひとかけ口に含むと、ミルクそのものをぎゅっと凝縮したような、ほんとうのバターの味。うーん、たまらん。
昼食後眠くてうとうとしていると、おかあさんが訪ねてきてくれて、いろいろおすそ分けをいただく。
里芋、枝豆、そして、和牛ステーキ!
そんなもの、わたしたちでは逆立ちしても買えないから、いいんですかー!と言いながら丁重にいただいた。
夕方、散歩がてら、葛のつるを採りに行く。
かごを自分で編んでみようかと思って。
1枚目の写真みたいに、高いところから垂れているつるが採りやすい。這うようにして伸びている者とか、他の植物にぐるんぐるんに巻きついているものは、ほどきながらじゃないと採れないのでとにかく時間がかかった。
井上がばしばし採ってくれて、充分なつるを採って、うきうきの帰路。
刈り取りの終わったたんぼで、アオサギが虫をつついていた。
それを見た井上が、
「こう、道を歩いてたらさ、前の山くらいのでっかいでっかい巨人が、僕らをものすごいいきおいでぱくーって食べんねん。そしたらもう、なんかわかれへんうちに死ぬやん。たぶん、あの鳥に食べられとる虫は、そんな感じなんやろな!」
と言った。
自分たちが今ここで、山のように大きな巨人にぱくーっと食べられるのを想像してみたら、それは完全に自分の想像を超えた映像で、笑ってしまった。
というか、そんなでっかい生き物が、ちいさい生き物みたいに素早く動くってそれはやばいな、という結論で、この話はおしまい。
日が暮れるのが、とうとうとはやくなっている。
◆ランキングに参加しています◆
応援していただけるととても励みになります。
1日に1度、こちょねをそっとクリック!
ちいさな料理を、こころゆくまでつくる。
目が覚める前から、まぶたの裏がかーっとオレンジ色に染まっている感じを感じながら、5分くらい時間をかけて起きだした。
井上はもうとっくに起きて、いろいろやっているよう。家のなかの空気は動いていて、わたしだけちがう時間軸にいるみたいだ。朝ごはんの時間はとっくにすぎていて、おなかはぐーぐーだ。
厚揚げのくるみ味噌焼きと焼きえのき
手綱こんにゃく
メカブのとろとろ
新生姜入りたまごやき
もやしと小松菜のさっぱり和え
じゃがいもの和風ポタージュ、芽引き菜
麦ごはん ちょっと
じゃがいもは、昆布としいたけのだしでぽたぽたと茹で、やわらかくなったらミキサーでがー。だし、牛乳、生クリームで溶きのばし、塩で調味。じゃがいもの味がそっくりそのまま感じるスープで、最高においしい。
割引で買って放置していた生クリーム、中で分離していた。賞味期限がすこーし過ぎてしまっていたけど、嫌な臭いも酸味や苦みもないので、使ってしまうことにする。
ダイエット中だからお菓子はこまるな、ということで、瓶にほんの少しのお塩と生クリームを入れて、井上さんに渡して、振ってもらう。
最初は生クリームだったものが、どんどんかたくなっていって、瓶の中でゆれなくなる。それでもずっと振りつづけていると、急に「ばしゃっ」と水分が出て、さらさらの牛乳のような液体のなかに固形物が浮かび上がる。これがバターだ。
バターにして、冷凍庫に入れてしまえば長くちょっとずつ使えるから。瓶から取り出し、ジップロックに移し替えるとき、ひとかけ口に含むと、ミルクそのものをぎゅっと凝縮したような、ほんとうのバターの味。うーん、たまらん。
昼食後眠くてうとうとしていると、おかあさんが訪ねてきてくれて、いろいろおすそ分けをいただく。
里芋、枝豆、そして、和牛ステーキ!
そんなもの、わたしたちでは逆立ちしても買えないから、いいんですかー!と言いながら丁重にいただいた。
夕方、散歩がてら、葛のつるを採りに行く。
かごを自分で編んでみようかと思って。
1枚目の写真みたいに、高いところから垂れているつるが採りやすい。這うようにして伸びている者とか、他の植物にぐるんぐるんに巻きついているものは、ほどきながらじゃないと採れないのでとにかく時間がかかった。
井上がばしばし採ってくれて、充分なつるを採って、うきうきの帰路。
刈り取りの終わったたんぼで、アオサギが虫をつついていた。
それを見た井上が、
「こう、道を歩いてたらさ、前の山くらいのでっかいでっかい巨人が、僕らをものすごいいきおいでぱくーって食べんねん。そしたらもう、なんかわかれへんうちに死ぬやん。たぶん、あの鳥に食べられとる虫は、そんな感じなんやろな!」
と言った。
自分たちが今ここで、山のように大きな巨人にぱくーっと食べられるのを想像してみたら、それは完全に自分の想像を超えた映像で、笑ってしまった。
というか、そんなでっかい生き物が、ちいさい生き物みたいに素早く動くってそれはやばいな、という結論で、この話はおしまい。
日が暮れるのが、とうとうとはやくなっている。
和牛ステーキ
豆苗の炒めたの
マッシュ里芋
千切りトレビス
豆苗の炒めたの
マッシュ里芋
千切りトレビス
茹で枝豆
もやしと小松菜のさっぱり和え(残)
えのきとわかめのお味噌汁
麦ごはん ちょっと
もやしと小松菜のさっぱり和え(残)
えのきとわかめのお味噌汁
麦ごはん ちょっと
ステーキは、ものすごく、贅沢な味がした。
油がじゅわーっと溶け出して、口に広がって、胃まで、口からおいしさがつながったまま落ちていく感じ。大きな1枚を、良い牛肉を食べすぎるとおなかが痛くなるわたしたちふたり、分け分けしてちょうど良かった。
脂が強いお肉は、いわゆるにんにくや甘みの入ったステーキソースより、しょうゆとわさびで食べるのが好き。
里芋もいただいたものを使った。煮たりすると、それも砂糖やしょうゆをたくさん使うので、塩で茹でて、マッシュしただけ。贅沢なステーキにちょうど良い塩梅。
なんたるぜいたく!と言いながら、ぺろりでした。
こちらにきてからというもの、仕事をやめた井上はPCとピアノにむかっている時間が長く、腰痛が出て来てしまったよう。
だから、以前よりずっと進んでお風呂に入る。湯船に浸かっていると、腰が重力から解放されてとても楽なんだそう。
だから、一緒にお風呂に入りながら、ゆっくりマッサージをして過ごしたりする時間が前にもまして増えていて、これは何がなくとも最高のぜいたくという感じがする。
ステーキ肉は「贅沢」という感じだし、マッサージは「ぜいたく」という感じ。これは似て非なるもので、「贅沢」はときどきが良いし、「ぜいたく」は毎日でも良いという感じだ。
熱いほうじ茶も「ぜいたく」だな。ふふふ。
夜、ふたりPCに虫のように貼りつき作業する。やることはいっぱいある、ほんとうに。尽きないまま、どんどんまぶたが下がってくる。
灰色がかった紺色が夜のまぶたの裏の色だなと思う。
◆ランキングに参加しています◆
応援していただけるととても励みになります。
1日に1度、こちょねをそっとクリック!
こんばんは。
返信削除「贅沢」はときどきが良いし、「ぜいたく」は毎日でも良いって、本当にそうですね。同じ言葉なのにイメージは微妙に違ってるんですね。僕たちも「ぜいたく」な毎日を送っていきたいなーと改めて思いました。
そうそう、良い牛肉を食べるとダメなのも「そうそう!」って思いました。やはり牛は安いのに限る!
いなっちょさん、こんばんは!
返信削除いなっちょさんご夫婦のくらしは、まさに「ぜいたく」という感じですね。でも、たまーにはやっぱり「贅沢!」もなくちゃね!いつか春馬くんが来てくれるという人生最高の「贅沢」がかないますように。
高い牛肉の破壊力はなんなんでしょうか…。
一生金持ちにならんでええねんで、と神さまから言われてるのかも(笑)