2016年7月29日金曜日

歓びの回る寿司 -お鍋ひとつで作る簡単ビリヤニ風カレーピラフ-

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夜も明けやらぬ時間帯、猫の唸り声がして、二人飛び起きた。

おつゆ!


でも、一瞬戸惑いがあった。
だって、唸っているけど、もしかしたら入っていないかもしれない。だとしたら、今わたしたちが降りて行ったら、また逃げてしまうかも?でも、でも、でも、と考えて、5秒後には二人部屋から飛び出していた。

でも、そこにいたのは、でっかい野良猫と、それに窓越しに唸り声を上げるこちょねだった。
がっくし。

でも、どうやら、猫の捕獲には、根気がいるらしい、ということが、二人わかってきた。それに、唐揚げが有効だということも。というわけで、あしたは唐揚げだ。

そうして二度寝して起きたら10時を回っていた。ああ、ままよ。

朝食に焼いたヨーグルトスコーンをもぐもぐしていたら、宅配便のお兄さんがやってきた。大きな荷物が3個。おとうさんからだ!
箱を空けてみると、庭仕事用の機械や、工具類が。いろいろ考えてくださっているのだな。またひとつ井上の武器が増えたのだった。

そして、はしゃいでいると、またひとつ荷物が届いた。
何も届く予定はないし、なんだろう?と見てみると、なんと、引っ越してすぐ、オークワ(スーパー)の買い物で応募した懸賞が当たったようで、当選品が届いたのだ!

ん?でも、わたしたち、ユニバーサルスタジオのチケットに応募したはずなのに、どうして段ボールなんだろう?と思って箱を開けたら


味の素の商品詰合せセットが入っていた。どうやら、外れた人の中から当たる!みたいなやつにひっかかったよう。出汁系は緊急用に使うと思うけど味塩と味の素はいつ使えばいいんだろう?

でも、今は収入がない状態なので、ありがたく頂戴しておきます。オークワさん、ありがとう。

思えば、わたしたちが当選している懸賞には、共通点があることに気付いた。
まず、購入してバーコードを貼ってはがきで送るタイプのものであること。
大手メーカーと、スーパーなどの小売が協賛している企画のものであること。
「お金がかかって」「応募層がせまい」のが、やっぱり当選するのだな。
ネットでメールアドレスだけで応募できる、みたいなの、当たったことないもの。




昼は、ビリヤニ風カレーピラフ。


みじん切りにしたニンニクとたまねぎ、ベーコンを油が出るようじっくり炒める。そこにカレー粉を加え、油となじませ炒める。角切りにしたトマトを加え、角がなくなるくらいまで炒め合わせたら、さっと洗ったタイ米も加え、全体にカレーが混ざるように炒め合わせる。
コンソメスープのもと、塩こしょう、水を加えて、蓋をして沸騰するまで中火、沸騰したら弱火にして20分加熱、10分蒸らして、出来上がり。

香菜があると雰囲気が出ますが、ないのでネギとレモンとみょうがで。もう、なんにでも茗荷は入れて良い感じになっている。

それぞれが、更にスプーンで取り分けて食べる。こういう食べ方はちょっと下品ですごくおいしい。とんでもない組み合わせだけど、ひじきの煮物もつける。


午後から、中途半端に晴れていて蒸し暑いので、家の中でごろごろペンタブを探す。ペンタブというのは、ペン型のマウスみたいなもので、PCで絵を描いたり写真を編集したりするのに使う。愛用していたintuos4が壊れてしまい、直すのに安い新品よりはるかにお金がかかってしまうので、新しいのを買おうと思うんだけど、なかなか決まらなくて。

わたしたちは、ずっと使えるものや、絶対に必要なツールにはお金は惜しまない方だと思う。たとえば、楽器とか。でも、家電はそこんとこすごくふくざつだ。数年で壊れるとわかっているものにお金を出すのは、なんだか難しい。

頭がもやもやしてきたので、井上ときつねづかへ出る。昨日夜作った地図を持って。「ここはマンハッタンやな」とか「魔界の奥にも道あるな」とか言いながら、確認しつつ歩いていく。
ちゃんと見ていくと、きつねづかはわたしたちが思っていた以上に、道が入り組んで、色んなところに続いているみたい。秘密基地みたい。冬がこないとどうしようもないところもあるけど、できるところからどんどんきれいにして行こう。

ただ見て回っただけなのに、意味もなく汗だくとなる。わたしはこちらに来てから、とても汗っかきになったみたい。


17:30ごろ、携帯が鳴って、花さんからメールが届いた。
「回転寿司一緒に行きましょう!18:00に迎えに行きます」
どろどろだったので、二人急いで準備する。花さんにお花を、と思って小さな花束を作るために庭に出て桔梗やオリーブの枝を採ったけど、結局間に合わなかった。
桔梗は、花さんに似合うと思ったんだけど。

花さんの旦那さんと、花さんに連れられて、新宮市内の回転ずしへ。一皿100円の世界で生きていたわたしたちにとって、そこはあまりに刺激が強かった。ひとさらごひゃくえん、ってどういうことなの?とわたしは軽くパニックになっていたが、井上は程よい遠慮を感じさせつつも、「いや~せっかく連れてきてもらったんで」と程よく?高級な皿にも手を伸ばし、お二人の優しさに応えていた。やるな、井上。
結局わたしもおいしいものをいっぱいいただき、心もお腹もいっぱいになった。


お二人は、軽やかにクラクションを2回、優しい音で鳴らしながら帰っていった。


お二人が帰ったあとも、わたしたちはなんか妙にテンションが高くて、思ったことが全て口からダダ漏れになっているような状態。すごくうるさくて、馬鹿みたいだった。
ただただ幸せだったんだな。

花さんも、だんなさんも、与える人だ。与えて、与えて、与える。取り返すことなど考えもしないで。わたしたちはどうだろう。どうなっていけるんだろう。

わたしは、「すべてに感謝」とかそういう言葉はきらい。ものごとを「すべて」とくくるとき、わたしたちは鈍感になり、薄っぺらくなると感じる。嫌なことは嫌だと感じたい、怒ったり、なぜ?と思ったり、それは俗っぽくてダサいかもしれないけど、とりあえず「すべてに感謝」などというベールで隠してしまうよりずっと人間らしく、意味があるように思う。

でも、わたしは花さんや花さんのだんなさんが「すべてに感謝やねぇ」と言われたら、すごく納得して、感動すると思う。そう思わせる人は他にもいて、そういう人といるとき、わたしは子どものような気持ちで、その人のことを好きだと思う。
それが、ほんとうのおおらかさというものだ。




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