2017年5月13日土曜日

ざぁざぁ降りのワルツ

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風邪気味で、のどが痛くて、いくらでも寝ていられるような感じになっている。
昨日は、いつもよりすこしはやめに床について、口の上のところまで布団を引っ張り上げた。
外は久しぶりのざぁざぁ降り。
目をとじて布団の陰にもぐっていると、体温と等しい冷たくも温かくもない水がひたひたと背中からこみあげてきて、それにふやけた自分の体がゼリー状になってしまったような気がしてくる。

気持ちいい、と思っている間に眠ってしまった。




ものすごく、寝た。
体が、風邪を治すために、常に眠らせようとしている感じ。
起きたらPCが届いていたので、急いでセットアップや、仕事で使うソフトのインストールなどをする。

これが終わったら、ちゃんと日常が戻ってくる。
わたしはちょっと焦っているみたい。焦っている自分を俯瞰している自分と目が合う。
とりあえず、文章を書くとか、そういうシンプルなことは充分にできるようになったから、できることだけやっていよう。

井上と、次のライブの打ち合わせなどする。
次のライブは6月なので、冒頭にshiba in carの「クラクション」をもってこようと思って。



今考えると音質も歌い方もあんまりなんですが、良かったら聞きながら読んでください。

ところで、この曲、わたしのなかではとても「雨」が連想される曲。
動画をつくるときも、雨が降っているなかでわざわざ写真を撮りにいったりしたんだけど、でも、歌を聴いていると別に「雨」だなんて一言も言ってないってことにさっき気づいた。

雨、というか、水、水分。昨日、ベッドのなかで感じた冷たくと温かくもない水のこと。
「雨」や「水」という言葉を直接に使っていないのに、なぜかそういう歌詞のある曲よりずっと水っぽくうるんでいる。

わたしはそういう音楽がとても好きだと思う。
「好き」とか「愛してる」とかを使わないでも、なぜか愛がとても伝わる曲とか、難しい特殊な言葉を使わなくても、日常にありふれている言葉だけで非日常的な感じが出ている曲とか。ほんとうにいいなぁと思う。
詩集とか、純文学、とうより、カレンダーのはしに書かれた言葉とか、メモ帳のきれっぱしに書きなぐられた些細な言葉とか、そういう感じの作品が作れたらいいな、と思うのだ。

でもそれって、「聞いてくれた人、読んでくれた人にきちんと伝わるか」という大きな課題もある。
直接的にわかりやすい言葉をつかったほうが、あたりまえだけどいろんな人に伝わりやすいということもよくわかっているから。
売れている音楽とか聞いてると本当それがよくわかる。感動とか、共感を「意図」してつくられている音楽。それができるひとたちは、きっととても大人なんだろう。

わたしはふだん、マーケティングに関する文章をいっぱい書いている。そこではわたし個人はそんなに重要ではなくて、いかに読者がわかりやすく、読みやすく、商品を買いたくなるかということだけ考えて書いている。つまり、ふだんのわたしの文書とはかなり真逆。
仕事だと、ちゃんとそう割り切ることができるんだけど。

もう雨は上がっているけど、とても薄暗い。それが落ち着くので、二人とも、煌々と電気をつけたりはしない。
そのおかげか、まだきのうのゼリーが体のそこでふるふるしている。

眠くて、すこしだけおなかがすいている。





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