惰眠、餃子、ふたりのじかん

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今日の雨は、ほんとうに「しとしと」言っていた。それは表現ではなくて、ほんとうにそういう音だった。
天気がいつもすっきりしないから、衣がえもなかなか進まない。しっかり干してからしまったり出したりしたいのに。




ときどき、とても長い時間、寝てしまう。
昨日の夜は、深夜一時過ぎにベッドに入り、朝の11時まで寝ていて、お昼を作って、食べて、また寝て、起きたら夕方。
そういうとき、もったいないような気持ちと、眠らせてもらえることがすごくありがたい気持ちの両方があって、今日はありがたい気持ちのほうが大きかった。

今日のお昼は餃子。

餃子は、ふたりで包んだ。
井上は、餃子を包むことを、「まく」というのだけど、それがわたしは面白い（言ったことないけど）。餃子にも個性が出る。
井上の餃子はふんわりしていて、食べやすく、上品な感じ。わたしの餃子は、ぎゅっと詰まってジューシーで下品な感じ。だから食べていても飽きないし、おもしろい。
今回も、ふたりで50個、ぺろり！と食べてしまった。

しらすと枝豆のたまごおじや
白菜の塩もみ、黒こしょう
さつまいものはちみつレモン酢煮
韓国のり

あっさり、あっさり。


お風呂に入り、いつものようにマッサージなどして、わたしが先に上がる。脱衣所とリビングのあいだのドアを開けて本を読んでいたら、お風呂から「ぱちゃぱちゃ」と水音。けっこう長く続くので、？と思っていた。

お風呂から上がった井上に「お湯がぱちゃぱちゃ言っとった」と聞くと、「うん、お湯を無心でぱちゃぱちゃ叩いとってん」と言った。ふしぎな30代男性だなぁ。


あしたのための、プレーンなパンを仕込んで眠る。
あしたは、山に遠足だから、わたしはすごく楽しみ。わくわくしすぎて眠れないことのないように、わざとつまんなことを考えて目を閉じよう。

目を閉じると見えるひかりの模様は、今夜はアイリスのようなかたち……。


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