2016年10月24日月曜日

くもり、ベーコン、みねこばあちゃん

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きのう、かごを作ったから、それを持ってピクニックに行きたくてどこかそわそわしていた。だから、朝もいつもより早くに起きたけれど、あいにく、空は重く雲がのしかかっていて、あんまりピクニック日和とはいかないよう。




日曜日で、出せない手紙を持て余している。千葉からとどいた、かわいい手紙の返事を、きのう書いたから、早く出したいんだけど。

今、大阪から井上のおとうさんおかあさんがおばあちゃんとともに田舎に来ている。近くのおばあちゃん家で滞在しているのだけど、今日は大阪まで、おとうさんとおかあさんがコンサートにでかけ、おばあちゃんはお留守番。

わたしは、昼前と夕方の2回、ばあちゃんのごはんのお手伝いに行くことになった。といっても、もうおかあさんが全部用意してくれているので、それを温めて出すだけなのだけど、それでもちゃんとできるかなとどきどきした。

温めるって、どれくらい温めるの?ぬるいくらいのがいいのかな、とか。ごはんは上っ面しかなかなか温まらないなあ、とか。勝手がわからない場所では、何年ごはんをつくっているとかそんなことはまったく関係なくなってしまう。こどものお手伝いだ。

ばあちゃんは、いつものやさしい声で「おおきんね」と言って、ゆっくりと、少しずつ、ぜんぶ食べてくれた。
なんどもなんども、世話かけるね、と言って、わたしはそのたびに、そんなことないよ、ばあちゃん!と思ったし、言った。

夕方の帰り道、村のおばあちゃんに笑顔で挨拶をしたら、ねぎをたくさんもらう。井上に「なんか村のマスコットキャラみたいになってきたな」と言われる。

わたしは、都会にいたときから、知らないひとからたくさんものをもらって生きてきている。スーパーでほとんどタダにしてもらったこともある。懸賞も、今のところ半分以上は当選しているし、わたしは何かそういう運があるのかもしれない。

笑顔で、ありがとう!だけは目一杯言おうと思う。


そうそう、今日、1週間塩漬けにしていた豚肉で、いよいよベーコンを作った。



田舎に来たら、ぜったい燻製はしたい!と思っていたので、安い鉄の燻製鍋を買った。タールやにおいがとれなくなるといけないので、一生使いたいと思って買った今のお鍋は使えない。

チップではなく、紅茶とほうじ茶、それから砂糖で燻す。前々から興味はあったけど、井上のおねえさんがやっているのを見て、これだ!と思って。わたしもやってみたのだ。

塩と、こしょうと、お茶っぱがあればできるなんて、素晴らしい。
味もすごくすごくおいしくできた。市販のよりずっと。無添加だし、いただきもののお礼などにも使えると思って。
まだ野菜とかも十分にとれないから、いただきものをするともらいっぱなしになってしまうことが多いから、少しでも、わたしらしいお返しができるように。


お昼は、自家製ベーコン丼。ネギや豆苗、マスタードと一緒に食べる。あぶらを、大根おろしでさっぱりと流しながら。
蟹のからでたっぷりととっただしで、お味噌汁も。

夜は、そのだしで、湯豆腐にもする。
ベーコンといただきもののネギをきざんで、ふりかけみたいにして食べる。こうするとチャーハンとかよりもずっと油の量が少なくて済むから、ちょっとだけ健康的。

井上と「少しずつ食卓が、無駄のない、理想のかたちに近づいてるね!」と言い合う。たしかに、わたしたち、暮らしぶりが、磨かれてきているかも。


ポットにたっぷりと作った、熱くて、うすい紅茶をすすりながら音楽を聴いて夜がふけていく。ぜんぶここにあるな、と思いながら、すこしだけおなかが空いてきた。


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