2016年7月17日日曜日

7/5~7/16 泥の中

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7/5


床に落ちた木漏れ日がきれい。

この日、わたしはすごく、あまりにも眠くて、泥のように眠った。そんなわたしを井上さんは労ってくれている。
PMS?それともこの暑さによる夏バテだろうか?

引っ越しはがき用の写真を撮ったり、お互いの新しいブログのトップ画像になりそうなのを撮ったり。
いのうえさんの髪も切った。






昨日、塩水につけておいたやまもももシロップに加工する。やまももは足が速いので、早く作ってしまわないとおいしくなくなってしまうので。
一番最初に作ったやまももシロップ、素朴な感じでおいしいんだけど、もう少し酸味があったらいいかも、と思って、レモンも足してみました。
砂糖の量は、フルーツの総重量の66%。



≪朝ごはん≫
チーズとくるみの甘くないスコーン
水ようかん、プラム(はんぶんこ)

≪昼ごはん≫
鯛ツナとトマトとみつばの冷やしうどん
五目豆とポテトサラダ

丸々の鯛をさばいて、身は、夜ごはん用に。おろした骨の部分で出汁をとり、出汁ガラの身をほぐしてオイルと塩、こしょうで味を調えたものでお昼にした。ツナのように使えるから「鯛ツナ」と書いたけど、おかしいですね。

≪夜ごはん≫



400円ちょっとの鯛でできる最高の贅沢の味。ゆでダコも一緒に。
新しいIHコンロになってから、土鍋の出番がない。カセットコンロを出すなら、せっかくなので使ってあげること。
いんげんの甘辛炒め煮、卵入りのボリューミーなサラダも一緒に。



7/6

引き続き、頭がうだっている。とても眠く、外で長時間作業していることができない。
今日から、新しいブログ(ここです)の開設作業。
色々熟考した結果、googleのbloggerでやってみることに。ごく簡単なカスタマイズは、すごくやりやすいんだけど、一歩踏み込むとさっぱりわからない。HTML編集画面を皿のように見る。頭が痛い。

井上が、ずっと懸念事項となっていた「竹の伐採」に着手するというのでお手伝いをする。倒れる方向にロープで引っ張るのだ。
竹は良く見ると、とんでもなくでかかった。その高さおよそ20m。それが自分のいる方向へ倒れてくるから、下で見ているとかなり怖い。しかも井上から「僕の雄姿をおさめてくれ!」とカメラまで渡されているし、そのうえスズメバチまで飛んでくるのだ。


チェーンソーでぶいいいいいいいと切って行き・・・


切れました!
長すぎて収まらなかったので、3等分くらいしたのでこの大きさ。ちなみに4本切りました。

夕方涼しくなってから、ラディッシュの種をまき直し。畑の日当たりの良いところに蒔いたけど全然芽が出なくて。調べてみたら、芽が出るまでは直射日光に当てないそう。なので、プランターに蒔いて、玄関前の屋根の下で管理することにする。

≪朝ごはん≫


自家製パンにマスタードタルタル、メロンとくるみ入りのヨーグルト


≪昼ごはん≫

焼き明太子、ぬか漬け(白きゅうり、昆布)、うるめいわしの干物、鯛だしで煮た冷やし豆腐、スプラウトと玉ねぎのおかかポン酢、白ごはん


≪夜ごはん≫


エビのグリーンカレー、たまごなっとう、五目豆

エビは、塩を振ってグリルしてから、殻と頭を外す。フライパンで、頭と殻を潰しながら炒める。特にワタの部分が出るように。フライパンに、うっすらとワタなどで焦げ目がついたところに水を加え、水にうまみを全部移すつもりで、強火で少々沸かして臭みをとる。このエビの出汁で作った鯛カレー。案外、野菜はなんでも美味しくできる。でも、個人的に、茄子は絶対。



7/7

朝からおかしかった。まず、朝食が、鯛茶漬けとパンだった時点で。一人ずつが一品を食べるんじゃなくて、どちらも半分こしたからなおさら変な感じになった。

引き続き、ブログの作業。とにかく調べながら、ひとつひとつやっていく。なかなか先に進まず、やきもき。
3度の食事の支度が今のわたしの一番の娯楽となっている。料理はいい。だって、どうしたって、やったらやった結果がそこに出るもの。プログラミングはちがう…やってもやっても反映されなかったり、思うようにならない。プログラミングやってる人はほんとうにすごいと思う。職人芸だなぁ。

井上さんは、ブログを書き、写真を整理し、そしてここ最近、ピアノもとてもがんばっている。毎日毎日、こつこつと。それは彼の最もすばらしいところのひとつ。ひたむきなのだ。

≪昼ごはん≫
グリーンカレー(残り物)+チキン
炒り豆腐


≪夜ごはん≫
蒸し鶏の冷やし中華、あずきかぼちゃ、炒り豆腐


  
7/8

朝、フルーツがあるととても嬉しい。わたしは、フルーツだけでもいいなぁ。でも、井上は、炭水化物がないとダメなので、ココアのスコーンもつける。


やっとレイアウトがひと段落(というか、もう大部分について諦めたというか)したので、ブログの記事を書きはじめた。更新画面すら使いにくい。画像の貼り付けに戸惑う日がくるとは思わなかった。他の人は、これでなんとも思わないのだろうか?

もっと外に出て色々やりたいのだけど、元気が出ないのだ。でももう画面も見たくない、というような状況。

昼ごはんは、大好きな日進の袋焼きそばをホットプレートで作ってパーティーのように楽しく食べる!こういうジャンクフードの時は、野菜など思い切って入れない方がいいのだ。野菜はまた他でとればいいんだから。

おとうさんのご友人の花さんが、野菜と桃を持ってきてくださる。お礼にやまもものジャムをお渡ししたら、とても喜んでくれたみたい。たくさん作っておいて良かった。

ラディッシュ、もう芽が出てきている!

≪夜ごはん≫
鮭の味噌漬け焼き(自家製タルタル添え)、焼きズッキーニ、あずきかぼちゃ、炒り豆腐、人参と大根とえのきのお味噌汁、白いごはん



7/9



朝、パンもごはんも仕込まずに寝てしまったことに気付き、あわててトマトのパスタを作って食べた。
レシピを書いたので、ぜひ作ってみてください。

今日は週に1度の買い物の予定だったけど、朝から強い雨が降り続いている。でも、体調もイマイチだし、これで助かったと言う感じ。
ノースリーブのワンピースでは肌寒いくらい。ここずっとすごくすごく暑かったから、ありがたいような気もするけど、体はついていけていないみたい。

昼ごはんは、いただきものの、まんまるな茄子をステーキに。



くるみ味噌をつけて。ししとうのグリル、ミョウガの甘酢漬け、あずきかぼちゃ、鯛のかぶと焼き、味噌汁、ごはん。

夕方、雨が上がってから、井上さんは、ブルーベリーの剪定をしてくれた。例の蜂の巣があったところ。わたしがちょうど様子見に行った時、井上さんが「うわぁ!」と声を荒げた。
なんだなんだと見に行くと、井上さんは枝を指さしている。「これ、擬態しとる!」
そう、その茶色い枝は、すごく大きな尺取虫であった。枝そっくりにぴんと体を伸ばし、手で枝をがっしりと掴んで繋がっている。井上さんはほんとうに枝だと思って、尺取虫を触ったら、ぐにっとしたからたまげたそう。

尺取虫は、まだばれていないと思っているのか、より枝らしく、固くぴーんとふるまっている。なんか健気な気もするけど、こいつはどう考えても害虫なので、駆除することにする。
井上さんは、どうすればいいのか考えた挙句、尺取虫を枝から捥いで、わたしの足元に転がした。わたしに踏めと言うのかー!と言いながら踏んだ。

その後、先に家に戻ったわたしが家仕事をしていると、戻ってきた井上さんが言った。
「あんな、すんごいでかいミミズがおったわ」
「でっかいってどれくらい?」
「親指くらいの太さで長さはな、こんくらいあんねん」
そう言って、手を40㎝くらいの間隔に広げる。
う、うそつけー!ととりあえず嘘認定しておいた。いるのか?そんなでかいの。
そいつは、井上さんに足先でつつかれると、大暴れして、1.5mくらいの段の下へ、自分からぼろんと転がり落ちて行ったそう。

最近、ムクドリが2階の作業部屋から見える屋根の上や、窓枠のところに頻繁にやってくる。どうやら、2、3羽いるみたい。近くまでくるね、かわいいねー!と大歓迎していたが、どうやらそいつらがブルーベリーをとってしまっているよう。どうりで熟したやつから消えていくと思った。
そして井上さんはムクドリを可愛がることをやめた。



≪夜ごはん≫
ゴーヤと鶏ひき肉のチーズ焼き、ししゃもと紫たまねぎの南蛮漬け、焼き茄子の味噌汁、くるみ味噌マヨきゅうり、白ごはん

南蛮のつけ汁は、使い切った茗荷の甘酢漬けとガリの残り汁を再利用して作った。沸騰させて、そこに少量のお酢と醤油。



7/10

雨は上がったが、とんでもない湿気。朝はとても気怠かったけど、午後から買い物に出て、スイッチが入ったよう。
ホームセンターでブルーベリーを鳥から守るためのネットを見るが、思ったよりも全然高くて、「ブルーベリーいっぱい買えるやん…」と言ってやめた。

ところで、また食料や日用品など、これだけ買って帰ってきました。


井上さんがなぜかすごくカメラ目線でお送りいたします。

でかけている間に、やまももジャムのお礼にと、またお野菜を花さんが持ってきてくださったよう。ありがたくてたまらない。今度お会いすることがあったら、パンを持って行こう。



こちょねさんの検閲。

帰ってから、ブルーベリーの実を守るため会議。審議の結果、とりあえずストッキングタイプの排水溝ネットをかぶせてみることにした。



ことしはそんなに実がなっていないので、全体を覆う必要はなさそうだし、とにかく家にあるものでできるなら、それが一番だ。
草も刈る。

ラディッシュの芽、もう3cmくらいになっている!さすが二十日大根の名は伊達ではないのだ。
2列に整然と並び、とてもかわいい。
ふだん草は雨が続いたから?徒長気味みたい。しかし、日当たりが強すぎてもやはり耐えられないみたいで、すごく難しい。そもそもこの季節に種をまくのが難しいのだ。

夕ごはん、花さんの枝豆が美味しくて、夢中になって食べた。


みそ鮭ネギごはん、いさきのお刺身(自家製つま付き)、だしがらとえのきとおあげのお味噌汁、南蛮漬け、サラダ、枝豆。デザートに桃。

夜、引き続き、ブログの記事をたくさん書く。トマトのパスタのレシピができた。美味しいので、誰か作ってくれたらうれしいなぁ。
1階のベンチ部分に置くクッションの中身とカバーを作るための布を買う。布はnani iroで買いました。きっと素敵なものになります。



7/11


昨日の残りものの混ぜごはんやお味噌汁、サラダ。でも、朝はあんまり品数多いと疲れてしまうから、これくらいがちょうど良い。

久しぶりに抜けるような晴れ。暑いし、とても眠い。昨日は、二人ともよ仲の3時まで作業していて、朝は少し寝坊して8時に起きた。早起きしたいなら、もっと早く寝ないとね。
ブルーベリー、やはり鳥がつついてしまうみたい。今日もいくつかやられていたけど、鳥もどうしようもなかったのか、実はネットの中に落ちて残っていた。やっぱりネットは必須だな。それか、鳥が食べてしまっても全然かまわないくらい、実をつけてもらうしかない。

家の前の畑を作っているおばあちゃんからたくさん野菜を頂く。お返しとかいらんから、と言われるが、とてもとても暑かったで、冷たいペットボトルの飲みものを井上さんがさっと買って来てくれて渡してくれた。
イノシシが出るので、しっかり見回りしておくね!と言ったらとても喜んでくれた。すごく優しいおばあちゃん。何か役に立てることがあるなら、なんでもしたい。


手前が頂いたお野菜。


奥は、お茶用の柿の葉とどくだみ。




おかあさんから、おとうさんがそっちに行くからよろしく!と連絡が来て、わくわくする。

夕方、すこしだけ、夕立。冷やされた風が一筋窓からそっと入ってきた。
しかし、夕食の餃子は熱々で、滝の汗。





食事しながら、「明日世界が終わるなら最後に何を食べたいか」を発表する流れになり、白熱する。ちなみにわたしは餃子とたこ焼きとお好み焼き。粉!

シャワーを浴びると、全部流れていき、さらさらの素肌にシーツが心地よい。
その日、おとうさんはこなかった。



7/12

おとうさんがいつ到着するのか気になって、早く起きよう…と思うのに体が重くてなかなか起き上がれない。這うようにして8時過ぎに起きだし1階へ。そのまままたソファに体を横たえうとうとしていたら、玄関口でがたがたと人影。おとうさんだ!

おとうさんは、玄関先で新しいチェーンソーのテストをしてから家の中へ。早速梅シロップで作ったジュースを出して飲んでもらう。そこでパンが焼けて、3人であつあつを頬張るしあわせ。

20日ぶりに会ったので、その間溜まった聞きたいこと、話したかったことを聞いてもらって、おとうさんがこっちに住んでいた時に使っていたお店や、便利な道を色々教えてもらうこととなり、三人で車でおでかけ。
野菜の無人販売がたくさんあるところや、木材屋さん、お魚屋さん、魚の釣りポイントなど。
その後、この間あっちゃんのんちゃんと言って閉まっていたお蕎麦屋さんへ。上品な、細めのおいしいお蕎麦でした。わたしはそば豆腐も食べた。あれは美味しいものだなぁ。家で作れるのだろうか…。

おとうさんに、井上さんが見たと言う、巨大ミミズの話をしたら、「おお、いっぱいおるで」と言っていた!!あれは嘘や見間違いではなかったのか…。ぜひわたしも見てみたいものである。

おとうさんが「他に行きたいとこないか?ないなら帰るで」と言う。もう少しおとうさんにいてほしいので、行きたい所やほしいものを思いだそうとするも、全然出てこない。
結局、おとうさんはその日のうちに大阪に帰ってしまった。
わたしは、ここを「自分たちだけのうち」だとは思っていなくて、大阪に住むおとうさんおかあさん、神戸に住むあっちゃんのんちゃんたちの家でもあると、もちろん思っている。
だから、なんか、「帰る」みたいな感覚で遊びに来てもらいたいのだ。みんなで作り上げた家なのだし。

家に買えると、玄関の「中」に荷物が届いていた。家の中を見て、無人だとわかった上でドアを開けて荷物を置いていったのだ!
都会でやったら大事件扱いになりそうだが、ここでは日常茶飯事なのだろう。大丈夫なのか。
ここへ来て最初、どこの運送会社の人も、「サインはこっちでしとくんで」と言ってくるので衝撃だった。
「あ、じゃあサインでいいですか」とこちらが言うと、「えっ何この人サインとかする人いるんだ~」みたいなむしろ迷惑がられてる空気が流れる。それにも少し慣れたけど、うーん?

夜ごはんは、気合がない時用に買ったソーセージを出した。


ぬか漬けは、となりの家のおばあちゃんからもらったもの。サラダは、レタスときゅうりとチコリをざくざく切って、くるみ味噌マヨネーズであえたん。スープはカレー味。夏野菜たっぷり、トマトの酸味と、オクラのとろみ、茄子の舌触り、どれをとっても美味しいスープとなった。

頭が痛いと思っていたら、生理になる(こんなことをここに書くのはおかしいかもと思ったのですが、これは「日記」なので。苦情が来たら考えます)。
頭痛から腰、お腹へ、なまりのような痛みがずーっと尾を引いて流れてくる。
ブログの日記が、ようやく追いついてきて、ほっとしてから眠った。


7/13

お腹が痛いし、何もしたくない気分。朝ごはんのココアパンケーキも、3枚くらい焦がしてしまった。食べたらもう一度横になる。2階はくそ暑いし、何よりお腹が痛くて薬が効いてくるまで眠れないしでごろごろしていると、井上さんがアイスを買ってきてくれた!!

アイス!!!!!

このへんにさっといけるスーパーなどないので、近所のJAまで歩いて行ってきてくれたよう。なんて優しいんだろう。感謝の気持ちでとろとろになりかけのカップアイスを二人で分け分けして食べた。どんな高級アイスよりおいしかったな。

痛くて立っているのが辛いので、さっと作れる袋ラーメンにする。
上にのっている野菜炒めは、井上が作ってくれた。ポーチドエッグも添えて。あっさりと優しい味。


そして、クッションカバー用の布が届く。外の作業ができないのでありがたい。ごはんを作り、クッションカバーを縫い、ごはんを作り、またクッションカバーを縫った。手縫いです。

飽きたら、楽器を触ったりして。
ギターも細々続けています。



夜、寝るころになって、ようやく1枚できあがり。でも、次回から反省点を活かしてもう少しスムーズに作れるようになるだろう。あと5枚だ。がんばろう。


井上さんはその間、ずっとカバー曲のアレンジに没頭していた。すごくがんばってやっていて大変そうだなと思って言ったわたしの一言が井上さんのやる気を削いでしまったみたい。
でも別にわたしが言ったことも全然おかしいことじゃなかったし、不快にさせてしまったことだけ謝ってふつうに寝た。



7/14

引き続きお腹が痛いし、井上さんはまだ気分が悪そうだし、わたしはわたしで淡々と過ごす。外にも少しだけ出て、朝の水やりやゴミ捨て、掃除、洗濯、炊事と一通りやっていると、相当気がまぎれるみたい。
井上さんは何もやりたくないのだろう。1階でずっと寝ている。腰が痛くなりそうだけど、だからと行って2階は死ぬほど暑いので放っておいた。

昼食後、高い気温と湿度でべとべとに堪えられなくなって、水のシャワーを浴びる。ここ数日、顔がすごく痒くてつらい。汗や日差しに負けているのだ。何もつけられないし、せっけんも使えない。水でこまめに洗って、ごく薄くホホバオイルを塗るだけ。

夕飯を作っていたら、こちらもなんだか腹が立ってきた。

こういうケンカした、みたいな話を書くのは恥ずかしいことなのだろうか。少なくとも以前のわたしなら絶対書かなかったし、井上さんは書いてほしくないかも。でも、ほんとうのことなので。
そういうかっこよくないことが生きていることだと最近よく思う。かっこつけてアーティストぶっていても、汗臭いしケンカもするし腹も減るしお腹だって壊すのだ。泣いても迷っても怒っても部屋の隅や床のあちこちにほこりはたまる。排水溝は髪の毛で詰まり、古歯ブラシでそれをせっせと掻きだしているのが「わたし」なのだ。
だからそれでいいし、わたしはそういうかっこよくない自分たちを全然出していこうと思う。だから書く。

そう、わたしはムカついたのだ。ムカついたので態度に出した。夕ご飯も全然美味しくなかったから、早く食べ終わりたくてがつがつ食べた。食べ物に当たっているみたいで申し訳ない気持ちもしたけど、今日は許してほしい。
わたしは狭量だ。井上さんも狭量だ。すごく不完全で、だめだめだ。だから夫婦になって、一緒にいるんだろう。

夜、一針一針縫っていく。ただただ手を動かす。積み重ねる。手縫いはとても時間がかかるし、出来栄えもミシンよりずっと垢抜けない。でも、縫い終わると、自分の足で遠く遠くまで歩いた時のような充実感があって、こういう時にはぴったり。
もう1枚出来上がった。あと、4枚だ。

もう一度、水のようなシャワーを浴びて、丁寧に歯を磨き、掃除をして、こちょねの世話を完璧にして2階に上がった。
「上で寝よう」とか、「おやすみ」とか、声はかけなかった。全て彼が決めて、彼の気の済むようにしたらいい。いつの間にかいらいらは消えて、とても静かな気持ち。ずっとこういう状態でいられたらいいのに。

親友から、メールが来ている。わたしはしあわせものだ。
世界一好きな人と暮らしていて、遠く離れてもかけがえのない好きな人がいて、わたしのことを思ってくれているのだから。

なんだか元気が出てしまい、日記をきちんと書いて、やりきった気持ちで眠った。



7/15


パンが美味しく焼けて、二人で楽しく美味しく食べた。サラダとメロンも、口当たりが良い。
最近、お米を炊くような感じでパンが焼けるようになってきた。

まだお腹も痛いし、井上さんも眠そうだし、お誘い合わせの上、2階に戻って堂々と二度寝した。ちょっとのつもりが、起きたら昼の2時。わたしの体内時計はいったいどうなっているのだろう?
ちゃちゃっと、タイ風チャーハンでお昼ごはん。

その後、以前から興味のあった、熊野にある廃校を利用したブックカフェへ行くこととなる。


こちょねは留守番。

家から311号線、169号線と通り、熊野の九重にある、book cafe kujuへ。美しい北山川を臨める最高のロケーションですが、おそろしくへんぴなとこです。










この土地で採れたみかんのジュースとレモンスカッシュいただきました。
ここに来たのは、ここには石釜のパン屋さんもあって、それを食べてみたかったからなんだけど、金曜日はパンやってないんだって。もし行かれる方があったら気を付けてください。

帰り道、野菜の無人販売に、立派な大きなかぼちゃが300円で売っているのを見つけ、迷いに迷って買わなかった。頂いた野菜がたくさんあるので。でも、今でもまだ考えてしまうくらい、良いかぼちゃだったなぁ。

夕飯は、なんかパーティー気分となり、急きょ冷凍のたこを解凍してたこ焼きとなる。ネギはうちでとれたネギ。たっぷり刻んで入れた。



7/16

今日も朝、何も用意がなかった。でも、こうなると粉で何か作るわけだけど、すぐできるパンケーキやスコーンは最近やり過ぎているし、どうしよう?と考えて、くるみ入りの蒸しパンに。あんまりかわんないか。

そして食後、また強烈にねむくなり、二人で夢の世界へ。
起きたら昨日と同じ昼の2時で、どうやら変なリズムができてしまっているみたい。

やけみたいに大量のペペロンチーノとサラダを作る。それを井上さんがダイソンみたいに吸い込んだ。

その後、二人気持ちを入れ替えて、きつねづかへ。今日のノルマは、おとうさんや井上が切った木の枝と竹を整理することと、随分前に切られた薪が山に詰まれているのを、薪置き場まで運ぶこと。
井上はチェーンソーで、薪にできるくらいの太さの部分と、小枝とに分けていき、わたしは、その小枝の部分を、隣家から離れて陰になっている場所までせっせと運んだ。この小枝は燃やして処分する。
文章にするとただこれだけのことなのに、わたしたちは大変に汗をかきながら作業した。今日なんかたいして暑くも無いのに、動いていると全身から汗が流れてくる。

きつねづかはお山なので、道は随所階段になっている。階段だと、一輪車で一気に薪を運ぶことができないので、平地まで、どんどん上から薪を投げていく。一番下まで降ろしてきた薪を、薪置き場にどどんと並べ、今日の仕事はおしまい。
よく考えてみれば、これがここにきてはじめての薪の収穫だった。
薪は冬場の暖房、煮炊きに使われる。電気の代わりになると思えば、薪はもうお金そのものと言っても過言でない、大事な物資なのだ。
今年の夏は、まだ一回もエアコンは使っていないし、これからの冬も、この薪だけで過ごしたいと思っている。

夕飯は、もう簡単にパエリアにする。おとうさんがくれた冷凍の小さなホタテのような貝と、昨日のたこ焼きの残りのタコ、夏野菜とバジル。サフランがないので、少しだけナツメグを入れた。
お米2合に対し、お水400cc、フライパンで中火で18分、弱火で7分、蒸らしが10分。ほどよいおこげで、美味しくできました。

そして、今日からこのブログが公開されました。
どうか、これからも遊びに来ていただけるとうれしいです。

それでは、おやすみなさい。



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